2024年8月
2020年頃からフィルムの値段が高騰し、写ルンですはコロナ禍もあって品薄。
手軽に撮ることができなくなりました。
撮ってみたらわかるかも、と言った彼女の言う通り。
今やフィルムに固執する気持ちが希薄であることは、すなわち私は、
ものの表面にリアリティを求めているわけではないようでした。
どうりでうまくいかないはずだ。
剥ぎ取るイメージなんて最初から持ち合わせていなかったのだから。
ただ日常や記憶の断片を採取するのに、スマホでの撮影は、あまりにも余計な情報量が多くて。
フィルムに代わるカメラを購入しました。YASHICA digiFilm Camera。
1枚撮るごとに手巻きして、ファインダーを覗いてシャッターを切る、
これまでどおりアナログな作法を必要とするけれど、
カメラ本体の中に入っているのは、初めから、フィルムではなくSDカード。
まるで幽霊みたいだ。
この不在の身体で、皮膚や温度をもたないカメラで、瞬きの、夢と現の隙間で、
日常を採ってみたいと思いました。