
中之条ビエンナーレ初日には大学教員の友人と回る。彼女のゼミ生がヒルに噛まれて血が止まらないというので保護して自宅に連れ帰る、など。
10回目、20年。移住したアーティストが増えて派生するイベントが多い。なんとなく距離をとって渦中にいないつもりでいるのは、いつもの癖、閉塞感に苛まれないようにするための自己防衛なんだろう。
行方不明になれる余地が欲しい。そのために庭を手入れしているのかもしれない。
空き家になっていた元美容室の隣の家が、おもむろに、芸術祭に合わせるかのように扉を開いた。キッチュなのぼりに「占いBAR」と書いてある。ああ、こういう別の世界線が交わる現実がすぐそばにあるのが救いになる。